主人公をはじめ個性がバラバラな三津東高の面々がまとまって行く過程も見どころだが、ライバルとなる港山のメンバーも強い存在感を放っている。特にクールなようでボート競技には熱い想いを持つ寺尾梅子とヒロインである悦ネエが言葉を交わす場面にはヒリヒリするものを感じた。

原作の絵柄を損なうことなく丁寧に描かれた繊細かつダイナミックな映像美、そして全身を包み込む海鳴りとデデの奏でるムックリの響きを十分に味わうなら映画館での鑑賞は必須。質の高さにおいて、いま日本アニメの頂点に立つ作品のひとつに数えてよいと思う。 特に琉花が走る場面に心を鷲掴みにされた一人として、あのシーンを再び大スクリーンで観たい。

あのワルシャワフィルの熱い演奏が、あのベテラン声優たちの渋い声が劇場音響で聴ける！これは行くしかないでしょう！映像だけでなく音の迫力にも期待が高まります。

原作とは別の展開でロベルタとラグーン商会の戦いを壮絶に描くOVA版は、痛快アクションよりもノワール映画の血を色濃く感じさせる。あの壮絶な幕切れを劇場の大スクリーンで見届けたい。

ヨーロッパ映画を思わせる陰影に富んだ映像とSFファンタジーらしい想像力豊かな表現の組み合わせは、映画館でじっくり味わいたいもの。桑島法子や高山みなみといった豪華なキャスト、千住明の曲を大貫妙子と今は亡きOrigaが歌っているなどの注目ポイントも多く、もっと知られて欲しい傑作です。

チープなセットと安上がりなSFXにもかかわらず、後のエイリアンやニューヨーク1997や遊星からの物体Xへと至るアイデアを随所に見ることができる、映画史に燦然と輝く超新星。ようやくレストア版がソフト販売されたものの、やはりこの怪作は劇場で見るべき。

ソフト化にあたって少なくとも3割以上は手が入ったと言われる本作、その成果をぜひ大スクリーンで確かめたい！

防府の風景とその上に広がる大きな空の美しさは、やっぱり劇場のスクリーンで見たい。

宮崎駿作品を含む数々の名作アニメを観てきた世代が、自分たちの感動を次の世代に手渡そうと全力を傾けた作品であり、同時に偉大な先輩たちへのリスペクトにもなっていると思います。もちろん理屈抜きにおもしろいアニメですが、作り手の情熱と愛情を感じながら見るのもまた楽しいんですよー。

渋い実力派俳優を揃えて、ハリウッド映画の良心と底力を見せつけた傑作。ライトスタッフとして成功の頂点に登りつめたジョン・グレンと孤高のチャック・イェーガー、どちらの生き様にもひかれてしまう。

街に降る雨と雑多な人ごみ、ハイテクの中に寄せ集められたガラクタがひとつのカオスとなって、ひとつの美学にまで到達している。そして湿っぽさと無機質さの混在は、人間とレプリカントの境界さえもあいまいにする。そうした要素を全身で体験するためには、やはり劇場のスクリーンと音響が欠かせない。

大人のアニメファンだけでなく、小さなお子さんが楽しむための工夫がすみずみまで凝らされている作品。できれば家族連れで観に来て欲しいので、比較的浅い時間帯での上映をお願いしたいです。