ネット配信で観てみましたが、やはり家庭のテレビ画面や手元のタブレットではこの作品の価値が半分も伝わらないのだと確認しました。 もちろん、そういったお手軽に見る方法でもこの作品は十分に素晴らしいのだと知ることはできるとは思います。 しかし、激しいレースシーンも祭囃子の喧騒の中の孤独感も夜明け前の夜露に濡れた草の匂いや静かさも、一瞬を切り取った音のない世界も、場面場面を画面の外から見るのでは劇場でウマ娘の世界に浸って観るほどには感じることができない。それがとても惜しい、多くの人にこの作品の真の凄さが伝わらないのが悔しい！ 劇場版として完成度の高いこの作品にはやはり劇場での鑑賞が相応しい。 ファンのお祭りとしての応援上映も興行としてはアリでしょう。 しかし、この作品を隅々まで味わい尽くすには通常上映が相応しい。 そしてドリパスでの再上映を通じ、まだこの作品を知らない人や劇場で観たことのない人にも、こんなに素晴らしい映画を撮る人がいるのだと知ってもらいたい。 この作品を創り上げた人々を讃えて欲しい。 そして、よくできた映画ほど劇場で鑑賞するべきだとわかってもらいたい。