劇中で使われるラフマニノフのピアノ協奏曲第２番、冒頭の和音。手の大きな鍵太郎の弾き方と、手の小さな凛子の弾き方がちゃんと区別されている。そんな芸の細かいところに思わずニヤリとさせられる。音楽にきちんと向き合った映画です。

能登半島をはじめ、各地で大震災が起こっています。 この映画も、震災や病気による困難と向き合っていく様子を描いています。 いろいろな地域の人に見て頂きたいですね

出身地の西宮が舞台、仕事で半身麻痺の方々と関わっており、中には元々ピアノ講師をされていて、今は左手でピアノを弾かれている方もおられるので、ぜひ観たいです。

凛子役、ライバル役道川真理子、達磨先生、ピアノバーの常連客までリアルピアニストが演じているので、ピアノ演奏シーンがリアルなのが魅力です。エンドロールの左手のピアニスト演奏やソプラノの歌声も最高！ コンサート聴くように楽しめます。

コロナ禍の2021公開の自主映画作品ですが今も国際映画祭受賞やテーマである震災、左手のピアニストが共感を読んで国内外で上映が続いているのは、地元西宮のファンやピアノを愛する人達の応援の力ですね。 ドリパス再上映までもう少し！ファンの力を結束させましょう。