「ブレイブ群青戦記」は物凄く役者三浦春馬さんを見せつけてくれた作品です。W主演だと観客誰もが感じずにはいられない存在感。出演時間が短いからこその1シーンにかける熱量を物凄く感じました。兎に角発する言葉が耳触りが良く美しい。まるで音楽でも奏でているかの様な心地よさだ。俳優の中には感情的に言葉を羅列したり、わざとリアリティを醸し出すかの様にボソボソ話したりする人もいる。けれど三浦春馬さんはそんな所は既に超越している。シェイクスピア俳優の弱強五歩格を感じさせる様な台詞に対するリズム感。間合い。台詞の感情を理論的に、より感情豊かに表現されています。細かい表情、身体のしなやかさから来る表現も然りです。そこから醸し出す風格、貫禄が元康をより元康にさせ、蒼を導く太陽の様な元康にさせているのだと感じます。あの丘の上で蒼を導くシーン「皆は無茶だと笑うが……」の下りは本当に役者三浦春馬さんの真骨頂だと思います。騎乗して駆けてくる若武者の凛々しくて爽やかな美しさ。蒼を導く太陽の様な大らかさ。クライマックスでの敵を仕留める殺陣の凄味、貫禄のあるリアル感。どれも大きなスクリーンで観る為のシーンです。是非再び上映して下さい。愛知県でお願いします。