カミさんを「お台場に遊びに行こう」と騙してお誘いして出かけてきました。田舎から片道４時間のドライブ。ほんとに、もうちょっと近くでやって欲しいです。それはさておき。 初回に池袋で見て以来、２年ぶり２回目の鑑賞でした。 ２年前の１回目のときは、情報の受け止めに精一杯で楽しんでみるどころではなかったのだな、と思い知らされました。こんなに情緒豊かな映画だったとは。 茜の大地を滑るように旅する陸上ボート。立ち寄る集落での人々の表情とその暮らしぶり。美しい情景を映画らしく思い切ってカメラを引いて広く広く描いたシーンがたくさんあり、スクリーンで見る価値のある映像美であふれています。どんなに大きいテレビ画面でもこの情感は伝わらないかもしれません。こんな上品な映画、めったにないのではないでしょうか。 終盤は一転して大型ロボットゴティックメードによる迫力の戦闘シーン。巨大ロボがガツンガツンと動いてドカンドカンと派手に暴れます。有無を言わさぬ暴力に心が打ちのめされ、ロボットと対峙する人物達に心打たれます。 風景が美しいロードムービー。若い二人の成長物語。巨大ロボットSF。この３つが見事に融合して、まさにF.S.S.としか言えない映画となっています。 必見。