私が映画館で観たいワケは以下の通り、宮崎あおいさんが心底はまり込んだ作品だからです。 【映画化の話しが持ち上がるが、完成までは数年を要した。小説を読んだときはみすずと同じ高校生だった彼女も、気がつけば20歳を目前にしていた。】（ここからは宮崎あおいさんの言葉をご紹介します。）＞＞＞＞『最初に映画かされると聞いたときに、絶対に参加したいって話しをして、そのためにバイクの免許も取ったんですが、一度企画が流れてしまって。それでこの先映画化されることがあっても、私が演じることはないんだろうなあ、って思っていたんです。でも10代の最後にまた映画化の話が持ち上がって。改めて、これで本当に映画化できるときまったときは、うれしくて。今はやっとできあがったという気持ちです。』＞＞＞＞『私は実際にみすずさんにお会いしているので、この話のとおり事件が起こったと信じているんです。これはまさに彼女の青春なんだろうと。小説を映画化するのはすごく難しくて、文字だと成立していることが、人が動くことや、音楽が付くことで壊れてしまう部分が多い。でも『初恋』はそうしたくないと思ったし、みすずさんが映画化をOKして良かったなと思える作品に絶対にしないといけないという思いがありました。』＞＞＞＞『三億円事件については知っていましたが、大事なのはみすずの気持ち。だから時代背景はそれほど意識しなかったですね。みすずさんからは監督やスタッフさんたちとは違う部分、その当時の女の子の気持ちを私は受け取っていると思っているんです。手がふれるだけでどきどきして、二人きりで一緒にいられるだけでも、ただただ幸せと思える気持ちとか。』