JavaScriptを有効にして再度アクセスしてください。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする への投稿

  • 匿名 匿名
  • あらゆる点でこの映画を気に入っているわけですが、いろいろと考える中、やはり一番凄いのは小松菜奈さんの演技であるというのが、私の結論です。 公開当時のインタビュー記事を読むと、福寿愛美を演じるにあたって小松さんは多くの苦労をしたことが伺えます。例えば、普通なら泣かないような場面で涙を流す演技が求められるとか、それを電車の到着に合わせて行わなければならないとか・・・。 目薬に一切頼らなかったというエピソードも、素晴らしいと思います。 しかし私が最も注目するのは、福寿愛美という人格を見事なまでに作り上げて体現したということ。 それは小松さんだけでなく、もちろん監督のこだわりの演出の賜物であることは言うまでもありません。 小松さんの他の出演作をいくつか観ましたが、そこにいるのは小松菜奈なんですね。しかし、この映画で見ることのできる彼女は小松菜奈に見えない。メイクや髪型によるところもあります。しかし、観れば観るほどに(私はこれまでに34回観ました)「小松菜奈が演じている」という事実に対する感覚が薄れていく。喋り方、立ち振る舞い、それら全てが一人の人間の特徴として完成していて、実在するはずのない福寿愛美という人間が、あたかもそこに確かに息づいているとしか思えなくなる。 このことが映画に真のリアリティを与え、自然な感情移入に繋がるのだと感じます。 皆さんのレビューを読むと、小松菜奈が可愛いという感想がとても多い。確かにその通りで、小松さん本人は確かに可愛い。しかし、映画を観た方々、そのほとんど皆が、実は小松菜奈ではなく「福寿愛美」に魅かれ、恋したのではなかったか? これほどまでに他人に成り切ることができる小松菜奈さんに、心からの拍手を送ります。 そして、この先の更なる活躍に期待します。

貢献度ランキング

ページの先頭へ