インドネシア、ラマレラ村のドキュメンタリー映画。石川梵監督が30年にわたり村に通って作り上げた、心の底に刺さる唯一無二の映画です。 圧巻の捕鯨シーンは映画館で観てこそのものです。村の人々の姿を通して内包されるたくさんのメッセージは深く胸に刺さり、自分の中に沸いた感情が何なのか分からず、言葉が見つからなかった。鷲摑みにされたような感覚で、この映画は何なんだと、3回目を観ながらもそう思った。鯨の血で真っ赤になった海は残酷とは何かを考えさせる。スーパーでパックになったお肉やお魚しか知らない私達は、目を背けてはいけない。 生きるために生きる。私達がとっくの昔に失ってしまった大切なものを気づかせてくれ、かつて私達もそうであったと、激しく美しい映画「くじらびと」は教えてくれる。是非是非多くの人達、これからの時代を生きる子供達に観ていただけますように‼‼‼