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原作を読み解釈にモヤモヤし、実写映画では強いアングラさやラストに違和感があったが、アニメの解釈でやっと最適解を得た気分。 原作とは年代と生活環境が違いすぎるが(何しろ原作は内風呂がなく、物語途中でトイレが水洗になったり、パワーウインドウつきのレンタカーが借りられ、リゾートホテルなるものが出来はじめて、庶民がたまに贅沢できる程度になったバブル初期頃)、便利になりすぎた今の若い人に分かりにくい部分は触れず、車椅子の障害者を取り巻く環境を電車移動などを通し現代的に分かりやすく、明快な形でまとめられていて大英断。 原作をリスペクトし取り入れた台詞や演出もちらほら有り楽しませてくれる。 キャラ原案も作画も背景美術も音楽もとても美しく、丁寧で細やかな感情表現が美しいカットの端々に挟まれ何度も観たくなる。 アニメとしてはかなりリアルさ重視で、キャラクターたちの自然な演技は勿論、服装や髪型の移り変わりに多くの意味を持たせた非常に手間のかかったアニメ。作画の皆様の苦労がしのばれるがとても感動した部分。一部僅かに漫画的な大袈裟演出があり(広告で何度も見た車椅子事故で飛ぶシーンが筆頭)その時だけアニメだった事に頭を切り替える必要はある。ファンタジー風の夢を観るシーンでは観る側は一気にジョゼに感情移入でき、現実と理想の切ない狭間をノイズレスに美しく表現していくのはアニメ化で本当に良かったと思う。そして観客はあの美しい夢のシーンをもっと観たいという余韻を引きずったままその後の厳しい現実をジョゼと体験していく。そしてもがきながらもきちんとハッピーエンド。このあたり安心して観ていられるし、10回程度でも全く飽きがこない。 映像はシネスコサイズで、空間の取り方が本当に美しい。例として踏切を渡る事になる一連のカットでも多くの感情表現が丁寧に織り込まれ、一気に引きで見渡すカットに切り替わるシーンも映画館でシネスコでなければここまで感動しなかったかも。 監督だけで描いたというコンテはキャラや美術背景や音楽とあわせて良質の大人向けヒーリング映画をみた気分。また映画館の大画面で観たいです。
2021年07月09日 03:07
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ジョゼと虎と魚たち を映画館で観たいワケ
原作を読み解釈にモヤモヤし、実写映画では強いアングラさやラストに違和感があったが、アニメの解釈でやっと最適解を得た気分。 原作とは年代と生活環境が違いすぎるが(何しろ原作は内風呂がなく、物語途中でトイレが水洗になったり、パワーウインドウつきのレンタカーが借りられ、リゾートホテルなるものが出来はじめて、庶民がたまに贅沢できる程度になったバブル初期頃)、便利になりすぎた今の若い人に分かりにくい部分は触れず、車椅子の障害者を取り巻く環境を電車移動などを通し現代的に分かりやすく、明快な形でまとめられていて大英断。 原作をリスペクトし取り入れた台詞や演出もちらほら有り楽しませてくれる。 キャラ原案も作画も背景美術も音楽もとても美しく、丁寧で細やかな感情表現が美しいカットの端々に挟まれ何度も観たくなる。 アニメとしてはかなりリアルさ重視で、キャラクターたちの自然な演技は勿論、服装や髪型の移り変わりに多くの意味を持たせた非常に手間のかかったアニメ。作画の皆様の苦労がしのばれるがとても感動した部分。一部僅かに漫画的な大袈裟演出があり(広告で何度も見た車椅子事故で飛ぶシーンが筆頭)その時だけアニメだった事に頭を切り替える必要はある。ファンタジー風の夢を観るシーンでは観る側は一気にジョゼに感情移入でき、現実と理想の切ない狭間をノイズレスに美しく表現していくのはアニメ化で本当に良かったと思う。そして観客はあの美しい夢のシーンをもっと観たいという余韻を引きずったままその後の厳しい現実をジョゼと体験していく。そしてもがきながらもきちんとハッピーエンド。このあたり安心して観ていられるし、10回程度でも全く飽きがこない。 映像はシネスコサイズで、空間の取り方が本当に美しい。例として踏切を渡る事になる一連のカットでも多くの感情表現が丁寧に織り込まれ、一気に引きで見渡すカットに切り替わるシーンも映画館でシネスコでなければここまで感動しなかったかも。 監督だけで描いたというコンテはキャラや美術背景や音楽とあわせて良質の大人向けヒーリング映画をみた気分。また映画館の大画面で観たいです。
2021年07月09日 03:07