私は今まで、劇場に足を運ぶ習慣はありませんでした。そう、このヒーローズ:ライジングを目にするまでは。映画公開決定に震え、ああやっと、1年A組の皆が見れるんだ...何より私が今熱中している幼馴染の共闘が見れるなんて...と何度も泣いていました。映画予告を何度も見て、続く予告2,3弾に息が出来なくなりました。私の推しは主人公です。その子が予告で別れを告げるような謝罪の言葉を置いてゆくのです。ある種の最終回に怯えながらも公開日に映画館へ走りました。 鑑賞後、何が起きたんだろうと感じる夢のような時間を過ごしました。あんな地獄で守るものを守るべく、勝利への執着を貫き必死に立ち向かう彼ら。この世の終わりだから強く聳え立つ、救けて勝つ、勝って救けるという二人の姿。 ひたむきに走る主人公と幼馴染は言葉をろくに交わさずに歩いてきました。そんな彼らが、映画で著しく変化を遂げ、思わず涙が出ました。(私は冒頭の主人公が憧れの人に言葉を貰うシーンですでに、大泣きしていたのですが。)その夢のような時間に憔悴しきって、疲れ果て改めて次の日、初めての同作品の2回目の鑑賞を果たしました。本当に現実なのか、疑いたくなる位、作品のパワーをありありと感じ取ったからです。 何度も何度も見る度に、主人公への愛おしさ、早く皆病院へ行ってほしいと思ったり、A組の頼もしさが深まりました。最後にライジングしたのは2月中旬...近所の映画館が公開終了を告げ、円盤を待とうか、ああ円盤.....(遠い目)と想いました。何せ戦闘シーンを止めて見たいし、かくりと傾き、涙に溢れた主人公の顔と声をじっくり楽しみたいのです。半ば諦めかけ、私の住まいは田舎という事で切りをつけていました。 しかしこのようなチャンスをドリパスさんから貰い、もう一度劇場のスクリーンで作品を拝みたいと思いました。あの熱量をもう一度、純粋に映画館で感じたい。これが私なりの『映画館で観たいワケ』です。コロナも流行していますし、落ち着いた時に上映して頂けたら嬉しいです。