音楽と映像の完璧な合体、原作の三島由紀夫の世界を現代に移して、こんなに凄いものを創り出した監督と、その情熱を体現した役者達に心からの賛辞を送ります。滑稽で、不思議で、まじめで、深い内容と、美しい映像と音楽。有り得ない設定を受けいれ、美しい星の世界に身を委ねるのが１番です。１回目は、何？これ？で終わっても、２度目は、必ず違う感情が湧いてきます。覚醒シーンの怒濤の映像と音楽の共闘、ラストに向けた美しい映像、人間を厳しく、温かく見詰め、私たちに何か、それは、人それぞれですが、何か、深い物を残してくれる迷作であり、名作です。ジャンルはどうでもいい。SFの中で、もがく家族の物語は、リリーさんが言ったように、美しい星の世界で踊れる人は、この音楽的な映画を楽しめます。劇場で観るべき作品です！