見終わった後は、いつもこの世界観がグルグルグルグル頭の中を駆け巡ってその世界から抜けられない。伏線になるものや印象を残す言葉そしてりょうの表情、それらのものを反芻しながら、自分なりの結論を出そうとする。最後のシーンも二転三転しながらいろいろ考えてしまう。だけどいまだ私の中で結論は出ません。人間の哀感みたいなもの、繊細な心の襞みたいなものをずーと見せられている気がして、そこが心に刺さるのかな、と思ったりする。哀愁を醸し出す壮大な音楽と、なんとも言えない美しい景色、その中にちりばめられるりょうはじめ登場人物たちの表情、りょうが勤める時計店の主人が醸し出す空気感、日本映画だけど日本映画にはない独特の雰囲気、大好きです。大きなスクリーンでこの映画の世界観を思いっきり堪能したいです。そして多くの方々にもこの映画の素晴らしさを味わっていただきたいです。 是非全国上映お願いいたします。そして小田原でも是非上映お願いいたします。