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リアル~完全なる首長竜の日~ を映画館で観たいワケ

  • のほほんた。 のほほんた。
  • 死体やゾンビや首長竜の登場は唐突だが必要。センシングのストレスや回数を重ねる事でほどけていく2人の意識の混線が、身近な物や無意識な物として現れたもの。浩市の目線で相原に導かれ違和感がない。都会から来たよそ者まして大人達の怒りを鏡のように写した敵対心は黒々とした畏れとして化身する。生きる希望を見失いかけた一瞬の隙も見逃さず2人に襲いかかる。呆気ない決着のようだが、少年は目にしたあれが妬ましく我慢ならなかった■光と闇、霧や風、カーテンや揺らぎ。服。浩市の顔に揺らめく光や床に見えた水の波紋。自然の中の廃墟。車と2パターンの車窓からの風景。マンションの玄関から出る三次元から霧の外界に移動する際の黒の二次元に見えるシルエット。映像はどのシーンを切り取っても美しく静かで格調高い。■命懸けなのにキスなど恋人色が全面に出てない事が嬉しい■佐藤健は哀愁や色気のある美しいプロフィールを持つ。背が低いが『リアル』では恋人を越えた家族や過去に戻る幼なじみも感じた。綾瀬はるかがダーティで新鮮。やがて温かく誠実で母性に溢れた本来の彼女らしさ。他の俳優達では成立しない。気持ち良い不思議に溢れた逸品。佐藤健の作品の中でも特別に好きな作品です。

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