初めて観た今敏監督の作品がこのパプリカでした。冒頭の、パプリカが粉川警部の手を掴んだ瞬間疾走感溢れる音楽とともに目まぐるしく場面が切り替わっていくシーンから度肝を抜かれてドキドキしきりでした。本編もそうですが特にオープニングが音楽とともにとても大好きで、DVDを購入してからはオープニングだけを半日見続けたほどです。声優さん方の高い演技力、美しい映像、楽しく騒がしくでも先が分からず怖くもある不思議な夢の中に迷いこんでしまったような世界観、全てが本当に最高級の作品だと思います。そしてこの作品でファンになりました、平沢進さんの音楽も素晴らしかったです。作中に流れる曲がほとんどエンディング曲である白虎野の娘のアレンジなのが驚愕でした。原曲は同じなのにどれも全く表情が違っていて感嘆しました。特に媒介野と逃げる者が大好きです。ラストシーンの粉川さんの台詞から白虎野の娘が流れるエンディングシーンになるといつも感動で胸が晴れ晴れとした気持ちになります。長くなってしまいましたが、是非ともこのパプリカ、(願わくば千年女優、東京ゴッドファーザーズも…)映画館の大スクリーンで堪能したいです。大人一枚！