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ロング・グッドバイ を映画館で観たいワケ

  • 匿名 匿名
  •  決してハリウッド(体制)に阿ることのなかった巨匠ロバート・アルトマン作品群の中では、個人的に一番好きな作品であるかも。 一筋縄では行かない登場人物ばかりの猥雑で、どこか滑稽なアルトマンならではの世界観を、名手ビルモス・ジグモンドによるパステル調の独特な撮影効果と共に、あらゆる場面で様々に奏でられるジョン・ウィリアムズ御大(作詞ジョニー・マーサー)のムードたっぷりな音楽によって、見た者はより「悪夢」の奥深くへと誘われてしまうのだ。そして、名脚本家リー・ブラケット女史の書き上げた原作とは一味違う斬新なマーロウ像。それに応えたエリオット・グールド演ずるあのヌーボーでトボけた「フィリップ・マーロウ」が堪らなく可笑しくて哀しくて、いまだ心を離さない…。うーむ、やはり傑作だ。

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