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砲艦サンパブロ を映画館で観たいワケ

  • 匿名 匿名
  •  巨大なジャンク船と小さな砲艦サンパブロ号とを対比した構図と共に、音楽ジェリー・ゴールドスミスによる映画史に残るテーマ「愛しあった二人」の名曲から始まるタイトルバックを見ただけで、多くの名場面が脳裡に蘇ってくる。 主演のスティーヴ・マックィーンとキャンディス・バーゲンの二人が、投げた小石がその背中に乗ったのなら、願い事が叶うという石像「願いの象」の前で語らう暗示的な場面であるとか、自殺を思い留まり人道的立場を貫く苦悩の艦長リチャード・クレンナ、現地人と駆け落ちをするリチャード・アッテンボロー、哀れ磔刑のマコ岩松などなど、忘れ難い場面は枚挙に遑がないほど。そして、この愛すべき登場人物たちの全ては、海外派兵という名の大国の権益と横暴の下、原題「The Sand Pebbles」そのままに「砂つぶ」のように消え去るのです。嗚呼、言わずと知れた名作をもう一度…。

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