こんな風に、地位や名声、人種や階級、あまり重要ではではない常識に縛られずに、自分の気持ちに素直になれたら良いなと思ってしまう、観賞後にやわらかな幸せ感に包まれる素敵な映画です。時代に合わせた衣装やお屋敷の様子にも一見の価値ありです(ФωФ)♪。。。☆

オープニングで流れたのは、プッチーニ作曲の3つ一幕オペラ集こと「三部作」の３つ目でフィレンツェを舞台にしたオペラ「ジャンニ・スキッキ」。その中のアリエッタ(アリアというには短いため”小唄”です)が「私のお父さん」(内容とは合っているとは言えませんが、劇中別のアリアがスコアで使われており、そちらは合ってます)です。中盤のキス・シーンで流れたのは、別のプッチーニのオペラ「つばめ」のアリア「ドレッタの素晴らしい夢」です。これは歌詞と映像が会っているのでビックリです。なお、六本木で初公開中に、この映画で使用された録音で歌っていたキリ・テ・カナワがタイミングよく近所のサントリー・ホールの二曲を歌ってくれたなんてこともありました。彼女はマギー・スミス出演のTVシリーズ「ダウントン・アビー」シーズン4のエピソード３に女優として出演して「私のお父さん」も歌っております。来年、２月にスター・チャンネルで放映なので、放映記念でこの「眺め」を上映すればいいのに....。スター・チャンネルと提携で特別上映会をするというのも手でしょう！！

現在日本にあるフィルムは退色しているし、DVDは発色悪いので、リマスターされた素材で上映されるのでしたら絶対に見ます！監督本人は「ニューヨークの奴隷たち」をスクリーン上で見たいと最近のインタビューで発言しておりますが、そちらはこの映画の80年代ニューヨーク版とも言えます。「モーリス」は男子版です(シネコンのいい環境で見たい映画)。

ジャンニ・スキッキの私のお父さんの曲にキス・シーンは一生心に残るでしょう 「モーリス」と併せて同時上映だと嬉しいです！

とにかく美しい！イタリアの景色も美しいし、出演者もみんな麗しい。だけど、一番印象的なのはキスシーンでしょう。