主演の天地真理さんは、アイドル全盛期といわれた70年代を代表するスターだったことを子供ながらに鮮明に記憶しています。封切られた当時は、映画を観る風習がほとんど私にはありませんでしたので、４０年の時を経てここ1、2年くらいでしょうか、ユーチューブ動画で、真理さんが「ママの子守唄」をギターを弾きながら数人の強面の男達の前で歌っているシーンを見ました。綺麗でやさしい彼女の歌声に男達が皆しんみりと聞きほれた様子が印象的で、あのシーンを劇場で観たいと思いました。ファンクラブが企画したニュープリント上映で観てきました。ストーリーからすれば、これといった見せ場はなくごく平凡な青春映画ですが、彼女の可愛らしさが際立っていました。又、日本人が夢と希望にあふれていたあの時代にタイムスリップした気分で、今の私たちに忘れかけていた何かを思い起こさせるような映画でした。DVD販売やレンタルはないのでもう一度劇場で観たくなりました。