今でこそ当たり前になったCGIやVFXですが、それまでは映画の中の恐竜やモンスターといえばモサモサ動く巨大感のない着ぐるみかカクカクのストップモーションでした。（今となってはそれはそれで愛しいのですがｗ）。映画における映像表現の転換点となったこの作品を僕は当時劇場で味わいました。ぼくに映画の楽しさを教えてくれた今は亡きおじいちゃんに連れられて。そのとき小学校低学年だった自分にとっては本物をカメラで撮影したとしか思えなかった、ブラキオサウルスが画面いっぱいに現れた瞬間。ロングで映し出された湖に集まる恐竜たちの群れ。あれから３D時代を経てこの先さらにすごい映像表現が登場して、いつかこの映画がチープに見えるようになっても、あのときの新鮮な感覚は一生涯忘れることはできないでしょう。大人になった今、もう一度この作品をスクリーンで見て当時の感覚を少しでも思い出せたらそれはそれは素敵なことだなあ。と、最近パシフィックリムを見て思った次第でございますｗ