「23才、ヴェアージンなんておかしいですか」 冴えない独身OL女性が女として急成長（進化？）する様子を淡々と描く秀作。 一昔前の京都の様子も懐かしく見ることが出来ます。

松阪慶子の映画デビュー作。そこそこのお色気がたまりません。

キザで女たらしの岡田祐介（元東映社長！）演ずる天才東大生雀士が有閑マダム（岩下志麻）をたらし込んで行く・・。 「尼寺へお行き・・」 「このドレスがもし10万だったら買わなかったかも知れない・・」 キザな台詞が満載です。

全編台詞は歌唱で綴られたミュージカル。 実際はダニエル・リカーリが歌っているが、口パクでもとにかくカトリーヌ･ドヌーヴが可愛いっ！ 恋する女子には絶対に見て欲しい。

既に他界した人々が北極探検家アムンゼンの判断について回想しつつ断罪する。 何よりクラウディア・カルディナーレが金髪ボブで登場！美しい！ サウンドトラック「ワレリアの恋」や「エンドタイトル」も儚げで美しい。

あまりよく知らなかった門脇麦の超絶的な演技力に思わず唸ってしまった。 元々舞台劇だったものを映画化したとのことだが、舞台も観てみたいと思ったディストピアものの秀作。

全てはここから始まった・・。

映画館ではじめて嗚咽した映画。戦争の悲惨さと理不尽さは今こういう時代だからこそ多くの人に見て欲しい。 真っ赤な芥子の花畑と友人の名を呼ぶ少女の姿を今でも鮮烈に思い出す。