「ブルースブラザーズ」に匹敵する名作。一見ばかばかしいけれど、だからこそ愛しい世界。キャラ立ち、アクション、笑い、細部のこだわり。すべてにおいて遊んでいるように見えて、実はとても丁寧に作られていると感じます。チームが結束しているからこそにじみ出る温かさ。コロナでなければ、オープニングとエンディングテーマ会場全員で歌いたい。

雷を演じる伊藤健太郎くんは稀有な役者さんです。ネガティブ男子が次第に覚悟を決めて成長していく過程で顔つきがどんどん変わって行き輝きが増していきます。演出効果ではなく、ご本人自身が成長しているのを見られる作品にはなかなか出会えません。

伊藤健太郎くん演じる新谷くんが猫と戯れる場面が幸せすぎ。こんな瞬殺される俳優さんは初めてです。

伊藤健太郎くん目当てで配信で見て、こんな素敵な映画があったのかと発見。作品自体、最近見た中ではダントツで好きになりました。登場人物みんな生き生きとして、やり場のないいエネルギーをもてあます思春期、いや大人も皆同じと気づかされる。そんな世界を描ける足立監督の作品にこれからも期待しています。もちろん健太郎くんも、いつまでも復帰お待ちしております。