.ドリパスイベント体験談
匿名さんの体験談
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ハムレットとシャーロックホームズの共通点を挙げてみる。 ①メランコリック気質 ハ: 母王妃再婚&父王幽霊との対面により シャ:アヘン中毒でヴァイオリン好き ②親友に恵まれる ハ: ホレーシオ 美しい気持ちのほかなんの財産もない男 シャ:言わずと知れたDr.ワトソン ③恋人に恵まれない ハ: 恋人の父を殺し、恋人を発狂&溺死させる シャ:そもそも浮いた話が無い あのカンバーバッチのハムレットだから、BBCのシャーロックホームズがハムレットを演じているようにも見えるわけで、似合う役ってそういうことなのかしら。大画面だと迫力で相変わらずかっこよかった。 今回のハムレットはロンドン・バービカンセンターにて、2015年8月から約3か月間上演された舞台を映画化したものです。今日は字幕無しの先行上映だったので、むしろちゃんと画面全体を眺めて、セリフの言い回しに集中していました。 悲劇なのに笑えたシーンは、ハムレットが乱心を装って大臣ポローニアスと掛け合うところ。カンバーバッチがいかにも得意な演じっぷり。そういえばオフィーリアが狂うシーンはあまりにもリアルでこわかった。演技上手だからこそなんだけれど。 今回の演出(と私の英語類推力)では、新国王の狡猾さとか、王妃が母よりもむしろ女であることとかのダークな面があまり強調されていなくて、だからラストでノルウェー王子・フォーティンブラスが登場した時に、この物語の「本当」はハムレット王家のお家騒動なぞではなく、フォーティンブラスによる虐殺だったのでは?と妄想してしまいました。悪の味が足りなかったのね。 気になったのが服装。基本的に現代風衣装だった。いわゆるハムレット映画ならではの肩まわり膨らんだ袖とかタイツ…といった古典衣装ではなく、ごくごくカジュアルな姿だったのが驚きだった。そうだ「LPレコード」を聴いていたからほんの少し前の時代の設定なのかな。決闘シーンで剣を使うのはお約束だから、きちきちに現代設定にすると難しいよね。 字幕付きで公開されたらまた観てみたいです。
2015年11月07日 投稿
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